2018年11月2日(金)赤江交流センターにて安来地区委員会は「秋のわくわくパーティー “ネグロスセミナー”「民衆交易」ってなあに?」を開催しました。大人19人の参加がありました。
今日はフィリピンはネグロス島という島からある人物がやってきた。 その名も「アリエル・ギデス 46歳」。
エネルギッシュだが、同じアジア圏だからか親しみの持てる面持ちの彼は ネグロス島で民衆交易の事務に携わっている。 そうです、そうなんです!
今日は安来地区委員会のネグロスセミナーに、現地のアリエルさんが講師に来てくださったのです。同じく日本で民衆交易の活動をしておられる、寺田 俊さんと共に。
今日は私たち活動組合員も今一つわからない「民衆交易」を、参加してくださったみなさんと一緒に理解を深めていく、そんな一日なのです。
民衆交易。それは、生きていくうえで大変に困った事が起きたとき、そこに人が関わり、知恵を出しあい、物が生まれ、生産者となり、継続して自立した生活がおくれるようサポートしていくことだと教わりました。一時の支援はとても助かりますが、それだけでは人の生活は成り立ちません。また、一種類の物だけでも災害対策はできません。
そこで生きていくための術や知識、時には資金の援助を受け、国を越えて協力できるルートを確保され生産者は安心して作ることができ、消費者である私たちも望む商品に出会えるのです。とても深いつながりの中に民衆交易はあるのだと知ることができました。ネグロス島では、みなさんおなじみのネグロスバナナとマスコバト糖が生産されています。
話を聴くまでは、バナナの収穫ももっと近代化していると勝手に思っていましたが、細くてぬかるんだ山道を重さ30キロ~40キロのバナナを担いで、片道2時間もかけてトラックのくる場所まで運んでくる生産者もおられるそうです。
手ぶらで歩いてもきつかったと寺田さんは話してくださいました。 どれだけ丁寧に扱っても、このような道です。
二カ月の長旅を終えて私たちの手元に届いたバナナの黒くなったところはそのバナナの物語のようだと思いました。 今回、本当に素敵な出会いができ、地区委員一同とても楽しむことができました。
ありがとうございました。